2015年01月04日
昭和の週刊誌
昨日、今上天皇(当時皇太子)のご成婚パレードに関するテレビ番組に見入っていたおかげで、すっかり気分は「昭和」になってしまいました。
そこで、秘蔵の昭和の週刊誌を何冊か取り出し、眺めていたら……面白い、面白い。
あまりに面白いので、皆様にもちょこっとだけ、おすそ分けします。
とりあえず、昭和42年2月の『週刊文春』です。
当時は定価50円だったのですね!
写真の女性は「井上清子さん(後に光川環世と改名)」という台湾出身の女優・歌手の方だそうです。
さて中身をUPしているとキリがないので、目次だけご紹介しますね。
さすが、週刊文春! という感じで「連載小説」の布陣がすごいです。松本清張さん、源氏鶏太さん、瀬戸内晴美(寂聴)さん、柴田錬三郎さん、五味康祐さん……豪華ですねぇ。
最後に書かれている特集記事「新人・河野二世の勝ちっぷり」とあるのは河野洋平さんのこと。ちょうどこの年自民党公認で初出馬、トップ当選を果たしたとのこと。ファイティング原田さんが選挙の応援演説をしている写真などが載っています。
ちょっと小さい文字ですが、グラビアのところに「若き芥川賞・直木賞」というコーナーが載っています。表紙を開いて最初に目に入るのが、このグラビアですが、その若き文学賞受賞者とは……?
直木賞が五木寛之さん、芥川賞が丸山健二さんです。
五木先生当時からイケメンですね。
丸山先生は史上最年少23歳で芥川賞をとりました。この後、2004年に十代だった綿谷りささんに記録を更新されるまで、ずっと最年少記録を保持していたのだそうです。
その他、記事もいろいろと面白いのが多いです。
「長島選手」「ショーン・コネリー」「三船敏郎」「三島由紀夫」「フルシチョフ」などというビッグネームが、普通に記事の中に出てくるところとかも面白いな、と思いますね。偉人を「偉人」として見るばかりでなく、等身大の人間として見るためには、同時代の新聞や雑誌の記事などを見るのが最適な方法なのかな、などと感じたりもしてしまいます。
記事も最高なのですが、広告もGOODです!
「職場の士気(モラール)がグーンとアップ…………と好評です」
これはアマノ株式会社の「タイムレコーダー」のキャッチコピー。
「名前はジューサーですが…ボトルをつければミキサーにも早変り」
というのは「東芝ジューサー」
「眉は育てて ととのえるもの」
という啓芳堂製薬の「ミクロゲン・パスタ」は、体毛の発毛・育毛剤だそうですが、頭髪には効果はないのだそうです。
「<梅毒>かな? 心配な方にこの薬…」
アジア製薬の「ベルツ丸」という薬ですが……梅毒の市販薬なんてあったのですね。「血管内の毒素を排泄し、血液を浄化し血流をよくします」とのことで、ペニシリンとかの抗生物質ではないようです。「便秘」「痔」「ニキビ」にも効くのだそうです。
「男性は、朝寝坊せよ!」
というウテナ男性クリームのキャッチコピーも素敵ですね。
「寝る前、ウテナ男性クリームをすりこむ。翌朝ヒゲソリがとても楽。時間短縮…お試しを!」という、とてもリズムのいい文章がいいですね。昭和感も出ています。若かりし頃の高島忠夫さんの写真とあわせて、いい雰囲気出しています!
というわけで、見ているだけで楽しい昭和の雑誌。
まだ昭和30〜40年代の『女性自身』とか『週刊読売』とかもあるのですが……
こちらはまたの機会にご紹介いたしましょう。
(ご希望等ありましたら、お気軽にコメントくださいませ。)
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